香水のクリスマスプレゼントにお勧めしたい、心を満たすサンタマリアノヴェッラのコロンを7本ご紹介

こんにちは、香水を愛するライターの凜です。
12月も始まり、秋も終わってすっかり冬になりましたね。
そして街中は賑やかなクリスマスモードで、自然とクリスマスに意識が向いて私もどこか楽しい気分になっております。

本記事ではそんな特別感あるクリスマスに相応しいブランドのサンタ・マリア・ノヴェッラのご紹介と、この時期にも合うフレグランスを7本厳選してお届けします。プレゼントにも選びやすい作品ばかりですので、悩まれている方も是非、ご参考頂けましたら幸いです。

サンタ・マリア・ノヴェッラとは?

イタリアのフィレンツェ発祥の800年もの伝統と歴史を誇る「世界最古の薬局」で、サンタ・マリア・ノヴェッラ修道院にて、修道僧達が庭で育てたハーブや薬草を原料に薬を提供していたことがはじまりです。当時の調剤技術を基礎に、原料の品質や天然の素材を扱うことに拘った作品は令和になった今も世界で愛されています。

サンタ・マリア・ノヴェッラのフレグランスはコロンが中心で、コロンとは思えないほど香り高いですが、全体的にどの作品も自然体でとても優しいです。中には甘さの強い花の香りやスパイシーな香りもありますが、決してクラクラせずにそれどころかとても癒されます。創業1221年すなわち日本ならば鎌倉時代の頃から、イタリアで修道僧たちは薬としてハーブウォーターも作り、病に冒された人々の心を癒した当時のサンタ・マリア・ノヴェッラの姿が、令和の今も受け継がれているという壮大さを感じます。

サンタ・マリア・ノヴェッラでクリスマスに厳選したフレグランスを7本をご紹介

それではサンタ・マリア・ノヴェッラで皆様にお届けしたいクリスマスに相応しい作品を7本ご紹介していきます。今回は冬の時期に合うものを選びたかったため、ブランド最古の香水で代表的な作品であるアックア・デッラ・レジーナはシトラスが強く春夏に適するので敢えて省いております。

 


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1.Pot Pourri(ポプリ) 【ハーバル】

Santa Maria Novella – Pot Pourri-

香りのノート

Top
ベルガモット、 ビターオレンジ、ローレル

Middle
クローブ、タイム 、ローズマリー、ラベンダー

Last
パチュリ、シダーウッド、ペルーバルサム

 

最初にお届けするのは、サンタ・マリア・ノヴェッラでも非常に人気が高く、セレスでもサンタ・マリア・ノヴェッラの商品で購入者が最も多い、独特な「薬草っぽさ」が印象的なハーバルのPot Pourri(ポプリ)です。

付けた瞬間、トップの柑橘類のベルガモットにビターオレンジのシトラス感、月桂樹の葉であるハーブのローレルのスパイシー感のある甘さと温かさを奏でると思いきや、すぐにミドルに控えるタイム・ローズマリー・ラベンダーのハーブの軍団が織りなす、典型的な清涼感溢れる「薬草の香り」が姿を現します。

アロマティックという言葉では伝えきれない程の独特な薬草の香りです。そのため、表記を薬草や野草を含む総称のハーブからハーバルとしましたが、決してよくあるハーバル調の香りではないということだけはお伝えさせていただきます。また、ポプリという名前から可愛らしいクラシカルなお花の香りを連想された方もいらっしゃるとは思いますが、もう一度言います。本作は「薬草の香り」です。

さて、ミドルには香辛料であるスパイシーなクローブがあるおかげで、強烈な清涼感溢れるタイム・ローズマリー・ラベンダーの薬草に、トップの独特なスパイシー感ある温かい甘さのある薬草であるローレルが連合となり、それぞれの薬草が魅力を引き出すように終始調和して心地よく香り続けます。
もし、薬草の香りだからと香料がタイム・ローズマリー・ラベンダーのすっきりとした典型的なハーバルだけならば、ありふれた単調な香りになり、本作のような温かさと冷たさを同時に感じられる複雑でサンタ・マリア・ノヴェッラならではの名作にはならなかったでしょう。
Pot Pourri(ポプリ)は男女問わずに他にはない作品や、やんわりとしていない強いハーブの香りをお探しの方にお勧めです。

 

2.Fresia(フリージア)【パウダリーサボンフローラル】

香りのノート

Top
フリージア

Middle
バイオレット、センティフォリアローズ

Last
ムスク、 アイリス

 

2本目にご紹介するのは、繊細なフリージアが生花のように甘やかに、そして石鹸を思わせるように清らかにも香る、聖なる夜の空気にも相応しいパウダリーサボンフローラルのFresia(フリージアです。

付けるとフリージアのパウダリーで甘やかな花の香りが野生の生花そのもののように馨しく漂います。少し馴染んでいくとフローラルノートを保ちながら、同時に清潔感のある石鹸っぽさも際立ちます。

主演のフリージア以外もバイオレット、ムスク、アイリスとパウダリー感の強い香料が4種類もあり、独特なサボンの粉っぽさを感じられるのでしょう。センティフォリアローズも今回はメインのように主張はせず、フリージアにそっと寄り添うように甘やかに香ります。余談ですが、私個人、本作を嗅ぐとクリスマス時期に教会で蝋燭が静かに灯される光景が自然と思い浮かびます。

Fresia(フリージアは嫌みがない柔らかな花の甘さのフリージアと清潔感が感じられるサボンの香りで、万人受けをしながらもいつの間にか日常に溶け込むような作品です。香水をあまり使われない方への贈り物にも勿論、シーンを問わずに使いやすいため、普段使いしやすい作品をお求めの方にもお勧めできる作品です。

 

3.Imperiale Lavanda(インペリアルラベンダー)【ハーバルアロマティック】

香りのノート

Top
ベルガモット、ベルガモット

Middle
ラベンダー

Last
セージ

 

3本目にお届けするのは、精油の質の良い真正ラベンダーが連想される美しいラベンダーの作品、Imperiale Lavanda(インペリアルラベンダー)です。

開幕から目覚めるような強い甘さのラベンダーが漂います。ノートではミドルに分類されているのにはじまりから香り出し、逆にトップのベルガモットやイランイランは全く感じられません。ラベンダーの香料に負けているというよりは、香料の個としての存在自体がありません。あくまでベルガモット、イランイランとしてではなく、精油の真正ラベンダーの香りならではの甘さや心地よさを再現するために、名もなき香料として扱われているような印象です。現にノートを確認するまでラベンダーだけの香水と錯覚していたほどでした。

それでも、それがラベンダーに表情を少しずつ与えています。ラストのセージに関しても同じです。すっきりと優しく綺麗なラストを終えるのは清涼感あるハーブのセージがセージ自体の存在を一切感じさせず、役割を果たしているからだと感じます。トップからラストという表記はありますが、実質はラベンダーのシングルノートと言ったほうが近いでしょう。

Imperiale Lavanda(インペリアルラベンダー)はラベンダー好きな人にこそ、ラベンダー香水をお探しの方やアロマテラピーで真正ラベンダーの香りが大好きな方にも是非使っていただきたい作品です。

私もアロマテラピーが好きで精油も所持しており、私の最も好きな精油がラベンダーなのですが、ラベンダー以外の香りが一切しない純粋なラベンダー香水は非常に難しく、行きついたのは本作でした。ラベンダーがメインではあるものの、他の香料は多少なりともするものが多く、なかなか思ったものは見つかりませんでした。また、オードトワレやオードパルファムは持続時間を長くするために濃度も濃くなります。そのため、コロンである本作だからこそ、非常に美しいラベンダーの香りを表現できたのだと感じております。

 

4.Rosa(ローザ)【フローラルサボン】

香りのノート

Top
センティフォリアローズ、ベルガモット、ネロリ

Middle
センティフォリアローズ、バイオレット、ジャスミン

Last
ムスク、パチュリ、バニラ

 

4本目にご紹介するのは、瑞々しい薔薇の生花と清潔感ある石鹸がマリアージュしたような、Rosa(ローザ)です。

付けた瞬間からローズの心地よい香りが拡がります。マダムの薔薇というよりは、サンタ・マリア・ノヴェッラらしい植物を感じられる、花びらのみならず、茎や葉のようなグリーン感もあります。また、ザ・パウダリーとまではいきませんが石鹸のサボンの感じもあり、薔薇と石鹸の香りと言った方が近いかも知れません。

さまざまな香料が入っていますが、薔薇のシングルノートのように身に纏えますが、薔薇香水にしては程よくすっきりとしていて、日常使いもしやすいです。終わりになると生花の薔薇の蜜っぽさを微かに感じながら、サボン感も少し強まり、大分落ち着いた香りとなります。

Rosa(ローザ)は薔薇の香水を付けてみたいけれど、そこまで強すぎるものや複雑なもの、日常使いしにくいものは困るといった方にこそお勧めしたい作品です。香水自体にそこまで触れたことがない方にもピッタリでしょう。

 

5.Rosa Novella(ローザ ノヴェッラ)【シプレハーバルウッディフローラル】

香りのノート

Top
レモン、プチグレン

Middle
センティフォリアローズ、ジャスミン、ガーデニア

Last
ムスク、パチュリ、サンダルウッド、シダーウッド

 

5本目にお届けするのは、シトラスにハーブ、ローズを中心とした花々と樹木がドラマティックに絡み合う、ローズの香水、Rosa Novella(ローザ ノヴェッラ)です。

付けるとローズと共にレモン&プチグレンのシトラスハーバルに、奥の方にあるシダーウッド&サンダルウッドのウッディが快活に押し寄せてきます。ミドルになってくると、さらにジャスミンやガーデニアの花々を感じられ、代わりにシトラスハーバルの主張が落ち着いてきます。ラストまで来るとウッディ感が大きく強くなるなか、パウダリーなムスクに、パチュリの強い香りも合わさって、壮大なシンフォニーのように感じます。

ひとつ前にご紹介したローザが純粋な薔薇のシングルノートで静ならば、こちらは薔薇を中心とした移り変わりの激しい動の作品です。

Rosa Novella(ローザ ノヴェッラ)は香りも強くてドラマティックなため、ある程度香水慣れしている方や、爽やかなシトラスハーバルとウッディな主張も意外と激しいため、薔薇がお好きな男性にもお勧めしたい作品となります。

 

6.Tuberosa(テュベローザ)【パウダリーフローラル】

香りのノート

Top
イランイラン、ジャスミン、ビターオレンジ

Middle
チュベローズ、ブラックペッパー、クローブ

Last
ベンゾイン、ストラックス、サンダルウッド、シダーウッド

 

6本目にご紹介するのは、甘くて濃厚、ミルキーなチュベローズにイランイランとジャスミンの南国のような花々に、香辛料が寒い冬にもとっても似合う、Tuberosa(テュベローザ)です。

主役であるチュベローズがイランイラン、ジャスミンと一緒に溢れだし、濃厚で甘いフローラルが咲き誇り、ビターオレンジはほぼ感じられません。しばらく経つと温かい陽光のように、ブラックペッパーとクローブが香辛料のホットな刺激を与えます。最初こそ濃厚でクリーミーな主張が激しかったものの、チュベローズの香水とは思えないほど、すっきりと落ち着いてきます。

本作も例外なく、サンタ・マリア・ノヴェッラの青々とした生花さも感じられます。肌への馴染み方もパウダリーな清潔感を保ったままで、上品でとてもきれいです。サンタ・マリア・ノヴェッラならではの清潔感でしょう。ラストのウッディ感はほとんど感じられず、青々とした生花のようなチュベローズがパウダリーに幕を閉じます。

Tuberosa(テュベローザ)は春の温かな陽光や寒い冬の日のふとした木漏れ日が良く似合います。白い花々の甘くて優しい作品がお好きな方にはたまらない作品です。濃厚な香料であるチュベローズの作品に、すっきり身に纏えるという、日常使いもしやすいのも嬉しいポイントです。

 

7.Eva(エバ)【ウッディスパイシーオリエンタル】

香りのノート

Top
シチリアンレモン、カラブリアンベルガモット、ビターオレンジ

Middle
ペッパー、ナツメグ、シダーウッドバージニア

Last
ジャワベチパー、タバコリーフ

 

最後にお届けするのは、メンズファッションの見本市で発表された、公式では男性的、もしくは男女兼用という位置づけでありながら、旧約聖書で人類最初の女性名「エバ」の名を持つ、その名に恥じないウッディスパイシーオリエンタルのEva(エバ)です。エバは一見爽やかなシトラスハーバルのようで、甘すぎない不思議な官能さに独特の煙が燻るようなスモーキーさもある、独特でつかみどころのない複雑な香りです。

トップはシチリアンレモンにカラブリアンベルガモット、ビターオレンジのシトラスの面々が奏でる快活な爽やかさと、すぐに森を思わせる清々しいグリーン感も力強く表れ気持ち良い風のような爽快感があります。すこし時間が経つとシトラスは揮発し、森のようなグリーン感も次第に落ち着いて、代わりにミドルのペッパーやナツメグと言った香辛料の面々のスパイシーさが、シダーウッドバージニアの少しスモーキー感もあるヒノキを思わせる優しいウッディと抜群に絡み合います。

そして、シトラス感と森のようなはっきりしたグリーン感の影に隠れていた、サンタ・マリア・ノヴェッラならではの青々とした薬草っぽいハーバル感も主張し始めます。シダーウッドバージニアのスモーキーさと薬草っぽさが絶妙なミステリアスさを醸し出してもいます。終わりの方になると、ジャワ産の埃っぽさもあるベチパーとタバコの葉のスモーキーさが、先のスモーキーっぽさと薬草っぽいミステリアスさと合流して、どことなく甘いこの上なく官能的な香りに変貌します。もはや最初の頃のシトラスグリーンで爽快な面影はありません。イメージとしてはハーブを敷き詰めたスチームバスが近いかも知れません。

Eva(エバ)は本当に掴みどころのない作品です。香りの系統がウッディスパイシーオリエンタルとはなっていますが、トップの強烈なシトラスとグリーンの爽快感もあり、ミステリアスなスモーキーさが薬草と醸し出す独特な官能さもあるという、どんなに言葉を連ねても足りないくらいの作品です。

本作は個人的に最もサンタ・マリア・ノヴェッラで好きな作品で、10年近く前にサンタ・マリア・ノヴェッラで初めて出会った瞬間からずっと虜です(笑)ハーブのコロン=シンプルなありふれた作品といった概念を崩しながら、サンタ・マリア・ノヴェッラがずっと薬草の調香の技法にこだわってきたからできた、ブランドならではの作品であるという、不朽の名作です。男女問わず、香水初心者、上級者問わず、一度はお試しいただき作品です。

 

最後に

以上、クリスマス時期に相応しいブランドのサンタ・マリア・ノヴェッラ&お勧めしたい7本のコロン作品についてご紹介させていただきました。もし気になる作品がございましたら、肌に付けて試すことをセレスではお勧めしています。その方の肌質や体温は勿論、雨の日や晴れた日、気温湿度に女性は月のバイオリズムなど、さまざまな要因で香りの感じ方が異なるからです。

さて、今回はサンタ・マリア・ノヴェッラの代表的なアイテムであるコロンのシリーズから香りを厳選してご紹介いたしましたが、実はサンタ・マリア・ノヴェッラにはオードパルファムもシリーズもございます。2024年、今年の4月1日からオードパルファムを創業800年を経てブランドではじめて発売しました。オードパルファムになったことで濃度があがり、コロンでは出来なかった表現や香調の変化などがよりお楽しみいただけます。

コロンならではのナチュラルで肌馴染が綺麗な表現も、オードパルファムならではのダイナミックな表現も、サンタ・マリア・ノヴェッラのハーブの調香の技法ならではの香りとなっていて、これからも目が離せないブランドの一つです。

以上、是非ご参考にクリスマス時期に向けて香水選びや贈り物選びなどお楽しみいただけましたら幸いです。



香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。


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