「寒くなってきたね。秋だと思ったらもう冬みたいだし、香水の衣替えもしようかな」
「秋冬にぴったりの香水何かないかな？」
こんな声が聞こえてきそうなほど、最近とても冷え込んでいますね。そんな寒い時期こそ、魅力が際立つホリデーシーズンにぴったりなグルマン系のフレグランスはいかがでしょうか？美味しそうな香りに体感だけではなく心も温まると思いますし、私も仕事終わりの夜寝る前に付けてよく癒されています。
グルマン系香水とは？
グルマンとはフランス語で「食いしん坊」を意味する言葉です。グルマン系香水とは美味しそうなお菓子を連想させるようなグルマンノート（香調）の香水を指します。
バニラやキャラメルにナッツ、プラリネ、ヌガー、それからコーヒーやチョコレート、シナモンといった香料が使われており、見ているだけで自然とスイーツが思い浮かぶのではないでしょうか。
グルマン系香水はフルーティー、オリエンタル、ウッディー、などの香料とも相性も良く、一緒に扱われることも多いです。
フルーティーだとベリーやピーチ、カシスなどの弾けるキュートな雰囲気がプラスされてより可愛らしさが際立ちます。
オリエンタルが加わるとふわふわした可愛らしさだけではなく、グルマンノートの元々の食べてしまいそうな官能らしさが強調されて魅惑的になります。
そして、ウッディーと合わさるとグルマンの持つ可愛らしさと官能らしさに温かみのある落ち着いた包容力も加わり、癒しを自他に与えます。
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秋冬にぴったりなグルマン香水6選をご紹介
それではいよいよグルマン系香水のご紹介に入っていきたいと思います。先にお伝えした通り、一口にグルマン系香水と言っても王道などっしりと甘くて可愛らしいものから、大人の魅力を引き出すような官能的な甘さが混じるものとさまざまな作品があります。今回はそんなグルマン系香水を幅広く紹介するので、是非、お気に入りの1本を見つけて頂けたらなと思います。
1.キープグレーズド（ザハウスオブウード）
Top
レモン マンゴー
Middle
クリーム ココナッツ ジンジャー
Last
ムスク(フルーティー) ウッディ(プレシャスウッズ)
キープグレーズドはグレイズの魔術師と謡われるカナダのパティシエと調香師のマリアージュを果たしたフルーティグルマンです。今回ご紹介するなかで一番軽やかさもあり（それでもグルマン系香水なので重たいです）、まだあまり着けなれていない方や秋でも少し暖かい日にお勧めしたい作品です。マンゴーが特徴的でマンゴーを使ったパフェだとかジェラート、ケーキだとかの生クリーム系のスイーツのイメージも湧いてきます。
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2.ギモーヴ ドゥ ノエル(パルル モア ドゥ パルファム)
ノート：オレンジブロッサム バニラ
ギモーヴドゥノエルは直訳すると「クリスマスのギモーブ」で、ギモーブとはマシュマロととてもよく似たお菓子で、まさにクリスマスのきらきらとした童心に戻れるような王道な可愛らしいグルマンです。付けた瞬間にマシュマロのようなクリーミーさが広がり、甘い甘いお菓子の旋風を受けます。それでもオレンジブロッサムも入っていたり、嫌味ったらしい甘さはなく、文字通り子供の頃の楽しいクリスマスの時間を思い出させてくれるような香りです。私の使い方なのですが、一生懸命働いて疲れたって感じた時に、この香りを付けると癒されるので、おすすめしたいです。
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3.タバック・エクスキ（キャロン）
ノート：アンブロクサン(アンバーグリス） ラブダナム ミルラ シナモン ジャスミン
チョコレート ベンゾイン カカオ アイリス フランキンセンス タバコ
タバック・エクスキはタバコとチョコレートの香りが特徴的な大人のグルマン香水で、どこかオリエンタルな印象もある作品です。チョコレートといいましたが子供を連想させるようなものではなく、ウィスキーの入ったボンボンのようなイメージです。革ばりのソファーに腰かけた紳士が葉巻をふかしながら、お酒とボンボンショコラをつまみながら、それでも甘さとねっとり感もあってジャスミンやラブダナムに扮したレディをスパイシーなシナモンのように刺激的に誘うようなそんな雰囲気もあります。が、ミルラやフランキンセンス、アイリスと落ち着きのある大人な振る舞いも忘れない、そんなチョコレートのグルマンです。グルマン＝可愛らしくて子供っぽいという誤解を一瞬で砕くような香りで、男性だけではなく女性が付けてもクールで大人っぽくて素敵だと思います。
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4.ローズ＆チョコレート(マンセラ)
Top
ピーチ ブラックカラント オレンジ(マンダリン) ベルガモット
Middle
チョコレート ローズ スミレ
Last
バニラ ムスク(ホワイトムスク) シダー
ローズ＆チョコレートは華やかな薔薇とほろ苦いチョコレートが互いに激しく主張するグルマンらしい、とてもスイートな作品です。前半はチョコレートがガツンと主張しだし、ラストノートにあるバニラも香り出して、とにかくお菓子の甘さが堪能できます。それでいて後半ガツンと今度は薔薇が激しく主張をはじめます。そのためグルマンオンリーというわけではなく、甘やかな薔薇も交わり、お菓子の甘さと花の甘さを同時に味わい、まさに薔薇のショコラといった風に付けられると思います。薔薇にショコラという最高の組み合わせは寒い季節でも心を温めますし、ホリデーシーズンにもピッタリでしょう！
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5.ショコアトゥル(フエギア)
ノート：バニラ カカオ ラム
ショコアトゥルはまるでお酒の入ったボンボンショコラを雰囲気の良いバーでカクテルとそっと頂くような気分になる大人なグルマンです。肌に乗せた瞬間、ショコアトゥルというネーミングからチョコレートが来ると思っていましたが、ラムでした。強いお酒の香りにドキッとしてしまいますが、少しずつドライフルーツをシロップ漬けにした芳醇な甘さが混じったものをバニラとカカオがほんのりと香りながら食するような感覚を憶えます。男性へのプレゼントにもおすすめしたい作品です。
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6.アン ドゥ トロワ ソレイユ(バスティーユ)
Top
ベルガモット ピンクペッパー グレープフルーツ
Middle
アーモンド ヘリオトロープ インセンス
Last
バニラ トンカビーン ベンゾイン
アンドゥトロワソレイユは杏仁豆腐やミルクプリンといったつるんとしているけど、クリーミーさもあるそんなお菓子が連想されるような愛らしいグルマンです。特徴的なのは何といってもミドルノートにも入っているアーモンドの香りで、子供の頃を思い出すような安心したほっとするような甘い時間を思い出されます。おなじ子供時代を連想されるギモーブドゥノエルよりはさっぱりしています。それでもグルマン香水のため、決して爽やかではない香りで、こちらはピンクペッパーのようなスパイシーさも際立ち、ベルガモットにグレープフルーツと馴染みやすい柑橘系も入っているため、グルマン香水が初めての方にもおすすめしたい1本です。
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清原香子
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルールドローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。
