まだ中身が入っているけれど、もう長く使っていない香水。
「香りも変わってしまって捨てたいなぁ。でもどうやって?」
「香りはあまり好みではないけれど、瓶が可愛いから捨てたくない。なんとか再利用できないかな?」
なんてお悩みはありませんか?
この記事では、日本フレグランス協会の資格を持ったCelesのプロの香水スタイリストが、不要になった香水の正しい捨て方をはじめ、捨てずに再利用をする方法についてもご紹介していきます!
「香水を捨てたい」と考えている方、必見の内容です♪
香水は中身が残ったままごみに出してもいい? 分別は?
香水は、中身が残ったまま燃えるゴミに出すことはできません。
外瓶はガラスやプラスチックでできているため、地方自治体の分別に基づいて瓶・キャップとパーツに仕分けてゴミに出す必要があります。
燃えるゴミとして捨てる
中身の香水をティッシュに吸わせれば、基本的に燃えるごみとして出すことができます。
燃えないゴミとして捨てる
ガラス製の香水ボトルは「ガラス・瓶や割れ物」
プラスチックのキャップ・チューブ部分は「プラスチックゴミ」
金属製のスプレーや留め金部分は「金属ゴミ」 として処分することができます。
地方自治体によっては、ガラス製のボトルは「割れ物」扱いとなり、通常のごみとは収集方法や収集日が違う場合もあります。
詳細はお住まいの自治体に確認してみてください。
香水の中身はどうやって捨てるの? 基本的な処分方法
ゴミ袋にティッシュを詰めて、ティッシュに香水を染みこませる方法が一般的です。
洗面所やお風呂場、台所などに香水を流してしまうと、地球環境悪化につながるだけでなく、お部屋に匂いが充満する可能性が高いです。
また、場合によっては排水溝に匂いが染みついてしまい、家じゅうに香りが広がってしまうケースもあります。
そのため、香水は流して捨てず、「ゴミ袋にティッシュを詰めて、ティッシュに香水を染ませる方法」を、風通しのよい屋外で行うことをおすすめします。
でも、スプレーノズルが開かない場合はどうすればよいでしょうか?
スプレーノズルが開かない! 外せないときの捨て方
いざ香水を処分しようとしたら、スプレーノズルを外せなかった!
「え? ワンプッシュずつ地道にティッシュかなにかに吸わせるしかないの?」と戸惑ってしまいますよね。
中身が少ししか残っていないのであれば、トイレの芳香剤やお部屋の芳香剤として吹きかけるように使用するのもいいでしょう。
けれど、どうしても香りが気に入らず使いたくないのであれば、最終手段があります。
まず、香水のボトルに粘着力が弱めのガムテープを軽く巻き、一部分だけ巻かない箇所を作ります。
そして、その箇所をハンマーで叩いて割ります。
こうすれば小さな破片が飛び散ることもなく、大きな破片になって割れますので、あとは軍手で割れた破片を分別してごみに出すだけです。
中身を上記同様ゴミ袋に詰めたティッシュに吸わせ、あとは瓶とフタの分別をしてごみに出してください。
ノズルが外れない!香水の中身はいらないけど瓶を再利用したい場合
香水の可愛い容器を、そのままインテリアに使いたいという方も少なくありません。
ガムテープで巻いて瓶を割るという方法は簡単ではありますが、瓶が割れてしまうため再利用ができないところが難点ですよね。
丁寧に香水の中身を取り除く方法もあります。
【用意するもの】
- 軍手
- マイナスドライバー
- ニッパー
- 新聞
【手順】
①新聞紙を敷く
香水が床に垂れたり、飛び散ったりしても問題のないよう、きちんと下準備をしておきましょう。
②マイナスドライバーで金属のフチを持ち上げる
スプレー金属のフチとボトルの間にマイナスドライバーを差し込み、フチを持ち上げて引きはがしていきます。
持ち上がったら切り込みを入れるので、全部のフチを持ち上げる必要はありません。
③ニッパーでスプレー金属のフチから縦に切り込みを入れる
ニッパーでスジを入れて、はがすようにして金属部分を外して完了!
作業途中は香りが充満しやすいため、換気扇をしっかり回した状態で行うか、風通しのよい屋外で行うのがおすすめです。
そもそも香水の香りはどのくらい持つの? 捨てる・捨てないの基準は?
一般的に、香水は開封後1年は元の香りを維持できると言われています。未開封の場合は3年の消費期限があります。
ただ、直射日光を避け、温度変化の少ない所で保管されていた状態の良い香水であれば、香りや品質の劣化が気にならないものも。
特にゲラン・シャネル・ディオールなどのハイブランドになるほど劣化の影響を受けにくいと言われていて、保存状態さえよければ200年は使えるという説も。
5年以上、10年以上保管されていた香水で香りが変わっているもの、変色が明らかなもの、お肌にパッチテストをしてかゆみなどの症状がでた場合は、残念ながら捨てることを検討した方がいいかもしれません。
劣化させない香水の保管方法のコツ
①空気に触れさせない
ボトルの中身が空気に触れないよう、使用後はしっかりと蓋をするようにしましょう。
またアトマイザーに移し変えて使用することで、蓋を開け閉めする=空気に触れるリスクを減らすなどの工夫もできます。
②直射日光・蛍光灯の光が当たらない場所
光は香水の大敵!
光は香水を数週間で劣化させてしまうため、光を避けた場所に置くことをおすすめします。
③できれば冷蔵庫やワインセラーが最適
温度が一定、かつ光が入らないという点で、香水の保管場所にもっとも適している場所です。
古い・不要になった香水を捨てずに活用する方法
香りが劣化してしまったものは、残念ながらお肌に直接使うことは難しいかもしれません。
ですが、まだ香りに著しい変化が起きていなければ、捨てずに再利用することも可能です。
①芳香剤として使う
コットンやティッシュに香りをつけてトイレ・靴箱・玄関など、目立たないところに置いておくとふんわり香りを楽しめます。
部屋に香りを広げたいのであれば、コットンに染み込ませて可愛らしい器などにいれて部屋に置いておけば、ルームフレグランスとして活用できますよ。
より本格的なルームフレグランスを目指すのであれば、竹串やラタンスティックを用意し、香水を入れた瓶にさしておくことでリードディフューザーになります!
「香りが強すぎる」と感じるのであれば、エタノールで薄めるとよいですよ♪
②お風呂タイムのアロマとして活用
アロマオイル感覚で、湯船に数滴垂らしてみましょう。
香水を吹きかけるのとは違い、まろやかな香りがバスルームに広がり、癒しの時間を楽しめます。
③フリマアプリで販売
ゲランなどハイブランドの香水であれば、年代ものでもマニアの方が羨望する幻の香水として注目される可能性も高いです。
珍しい香水や廃盤になった香水、非売品の香水などはプレミアがついて高額で売れることも!
保管状態が良ければ購入年代はあまり気にしないという方も多いので、フリマアプリなどに出品してみてもいいかもしれませんね。
④中古買取サービスを使う
香水の買取をしている中古買取サービスで買い取ってもらえば、フリマアプリよりも確実に売ることができます。
また、フリマアプリのような面倒なメッセージや発送の手間もなくお手軽です。
香水買取業者例:
香水買取ドットネット
香水買取.com
まとめ
使わなくなった香水・古い香水でも、香りが不快に変質していなければアレンジして使用したり、フリマで販売したりする手もあります。
高級ブランドやプレミアム品であれば想像以上に売れ行きがよく、高値がつく場合もあるので要チェックですよ!
どうしても再利用できないのであれば、お住まいの自治体のごみ分別ルールにしたがって、中身はティッシュなどに吸わせて燃えるゴミに、その他の瓶・ノズル金属部分・チューブ部分は分別して捨てるようにしてください。
一度は心惹かれて購入した香水ですから、本記事を参考にして、気持ちのよいお別れをしていただければと思います。
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