パウダリーなローズの香り。 生花っぽくはないけれど、上品で優しい香りです。 E.S

ムエットです。 私は割と生花っぽい！と思いました。青さ？土っぽさ？というか、湿度を感じる薔薇です。ワインはよく分からずですが、好みでした。

濃い色の薔薇の香り。茎や葉のようなグリーンも感じました。濃厚で大人っぽい香りです。

普段自宅で常時200品種以上の薔薇を育てて楽しんでします。 リアルの香りが一番ですが、年齢を重ねた今に寄り添ってくれる香りを探す旅もゆっくりと再開することにしました。 ローズトネールは、若い頃タンドゥル・プアゾンで心を奪われた調香師のエドゥアール・フレシェの最後の作品、しかも「薔薇の雷鳴」「庭に咲いた薔薇を根こそぎ抜き取ったような土臭さ」というテーマに運命を感じました。 ——————— 初回の印象 入眠前の寛ぎタイム〜翌朝の庭作業のお供に使用しました。 ——————— ■2023年8月12日　最低気温：31.6℃　最高気温：25.2℃ 23:00 ・内腿に１プッシュ（平熱36.8ほどです。私自身が心地良いので香水をつける場所として定位置になっています） ・初めてのパルファンだったのでキツイかも？と身構えたが、香り立ち控えめでひとまず安心する。 ・私の肌に乗せると薔薇香水という印象はあまり無かったが、日常に違和感なく馴染み良く、それでいて香りを嗜んでいるという豊かな満足感があった。 25:00 ・ふと気づいた時には上半身と下半身の二手に香りがくっきりと分かれていた。上半身周辺には私の苦手な「大昔の男性用整髪料」の様な香りが浮き上がってきたので、きっと体質に合わなかったんだ、人前では絶対に付けてはいけないなと思う。 身近では入浴錠剤バブの「サンダルウッドの香り」の煙のような粉っぽい香りの感じが近かったので、サンダルウッドが入っているか確認したが香料表記には無い様子。 ちなみに下半身の方に沈んでしまった香りは蜂蜜に包まれた様な上品な甘さでした。 私の肌では少し滑稽でも、きっとローズトネールが似合う方の肌では二つの香りが上手くミックスできるのだと羨ましく思った。 ■2023年8月13日　最低気温：31℃　最高気温：24℃ 5:00 ・自宅薔薇畑で水遣り作業中、件のバブサンダルウッド風の煙香が腰につけた蚊取り線香とよく馴染んでいて笑ってしまう。 7:00 ・薔薇畑で風に運ばれてくる現実の薔薇たちの瑞々しく若く可愛らしい香りのベースをローズトネールのラストノートが自然に支えていることに気づき、認知が遅いが初めてこれは薔薇香水なんだと実感した。包容力があってチャーミングな大人の女性の様な良い香りだと思った。 ・鉢の雑草取りをしている時に墨汁の様な香りを感じるが、現実の土の香りと相まってとても心地良いと思った。 10:30 ・自室に戻ったところ昨夜からの部屋に残った残り香も控え目に甘く心地良いと思った。 以上です。このレポートを書いている19:00時点でも室内の残り香が時々心地よく香っています。 「薔薇の雷鳴」という名称からイメージしていた強く劇的なインパクトはありませんでした。もし雷鳴と結びつけるなら「雨降って地固まった後の庭」の様な落ち着きと癒しを感じました。 ミドルノートで私が付けると滑稽と感じる時間もありましたが、この先幾つになってもずっと、自分だけで楽しむ香りとしては楽しく付き合っていけそうです。

すっきりとしたローズ。薔薇を育てていることもあり、本物に近ければ近いほどいいと思っているのですが、こちらの香りはローズがメインなのは間違いないのですが生花からは遠い印象です。複雑な香りを求めている人にとっては最高の香水だと思います。香水初心者の私にとってはかなり酔ってしまう感じがしました。鼻が育ってきた頃に（それまで揮発していないと良いのですが）もう一度挑戦してみたいです。薔薇の香水は香りが早く飛んでしまうものが多いですが、こちらはわりと長持ちするところが好感を持ちました。