新年の香水をご紹介!前向きに明るくor落ち着けて癒される8本!

 

「もう仕事始めだけど、何だかお正月モードから切り替えづらい」

「今年こそもっと頑張りたいけど、そわそわして落ち着かない」

 

 

皆様、明けましておめでとうございます。ライターの凛(元:清原香子)です。

本記事では気持ちを明るくさせたり、落ち着けたり癒す香水をご紹介しています。

・仕事がはじまったから気持ちを切り替えていきたい
・新年の目標を達成したい、頑張りたい
・新年特有?のそわそわした気持ちを落ち着けたい、癒されたいetc

香水はこういった時はもちろん、気持ちの切り替えにとってもピッタリなアイテムなんです。
一言で「明るい気分」と言っても、夏のお日様のように思い切り活力を底上げするものに、優しい春の陽光のように少しずつ鼓舞するイメージのものと多岐にわたります。

また、「落ち着ける」に関しても同じく、寄り添うように癒すような香りや力強くグラウンディングさせてクールダウンさせるものとさまざまです。
そのため、優しい印象の作品から強めな香りになるように4本ずつ順番にしているので、是非ご参考になれば幸いです。

 


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仕事始めにもぴったり!新年前向きに切り替える4本

 

1.Jo Malone – Orange Blossom
(ジョーマローン – オレンジ ブロッサム)

香りのノート:ネロリ オレンジブロッサム ライラック スイレン アイリス ベチバー

最初にご紹介するのは、日本人にも馴染み深い柑橘を思わせるように、オレンジの花が心地よく香り出して、思わず自然と明るくなるようなオレンジブロッサム(ジョーマローン)です。

トップのネロリはオレンジの花のことです。花ではありますがオレンジの果実そのものの香りが広がっているようなイメージです。
ミドルもオレンジブロッサムのほか、ライラックにスイレンとフローラルの香料だけですが、花が主張するというよりもあくまで表題のオレンジを主役に添えるように調和しています。

そのため、シトラス系特有のフレッシュすぎてツンっとくる感じはあまりなく&爽やかなだけではなく、優しい甘さも加わっています。
まるで日本の蜜柑のようです。

温かくて優しい春の陽だまりのように包んでくれる飾らないこの香りは、香水をあまり使わない方にも香水上級者の方にもおススメしたくなる1本です。

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2.Maison Francis Kurkdjian − Aqua Vitae
(メゾン フランシス クルジャン − アクア ヴィタエ)

香りのノート:レモン オレンジ(マンダリン) ガイアックウッド トンカビーン バニラ

続いてご紹介するのは「生命の水」という名に相応しく、嗅いだ瞬間からフレッシュな柑橘類と刺激的なスパイスが活力を与えながら、クルジャンらしいセンシュアルさもある、アクアヴィタエ(メゾン ド フランシス クルジャン)です。
トップはレモンとオレンジの爽やかな柑橘類と一緒にスパイスのパンチも飛んでくる、意気揚々な出だしです。

 

 

次第に樹木のガイアックウッドが現れて、バニラやトンカビーンも共演し、そこに程良く甘さも加わり、優しさや温かみも内包されます。
何か頑張りたいことがある時にモチベーションを瞬発的に高めるような眩しさを与えながら、同時に肩の力が入りすぎないように歩んでくれる、そんなイメージの作品です。

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3.Tom Ford – Neroli Portofino (トムフォード – ネロリ・ポルトフィーノ)

香りのノート:ベルガモット オレンジ(マンダリン) レモン ラベンダー ローズマリー オレンジブロッサム ネロリ ジャスミン アンバー アンブレット アンジェリカ

3本目にご紹介するのはイタリアポルトフィーノの地中海にインスパイアされた、柑橘とハーブが大胆に飛びながら、アロマティックさとフローラル感もあるネロリ・ポルトフィーノ(トムフォード)です。
トップからマンダリン、レモン、ベルガモット、ラベンダー、ローズマリーと柑橘陣営とハーブ陣営がせめぎ合って、シュワーっと爽やかに弾け飛ぶスパークリングウォーターのようです。

 

 

時間が経つとオレンジの花、ジャスミン、ネロリが登場して、潮風のなか咲く地中海の白い花々の優しいフローラルも加わります
真夏の太陽のような明るさを感じたいときにも、少し日常から離れたいときも付けて目を閉じると、地中海を感じられるような作品です。

4.Frederic Malle – Musc Ravageur (フレデリック マル - ムスク ラバジュール)

香りのノート:ラベンダー オレンジ ベルガモット シナモン クローブ ムスク バニラ トンカビーン アンバー

最後にご紹介するのは、「誘惑と高潔の共演」を表現した、清らかな白いムスクのラバジュール(破滅)の香り、官能さと同様に威風堂々とした力強さも感じられる、オリエンタルなムスク ラバジュール(フレデリック マル)です。
トップはラベンダー、オレンジ、ベルガモットとありますが、トップからラスト(ベース)にあるムスクが強烈に香っています。
柑橘類のオレンジやベルガモットはすぐに飛び、ラベンダーはお香のようなムスクの裏に隠れています。

 

 

ミドルのシナモン、グローブといったスパイシーさも良い味を出し、ラスト(ベース)のバニラやトンカビーンの濃厚な甘さも共演し、ラベンダーの甘さも際立ち出す、非常に深みもあって重たい香りです。
そのため、今までご紹介した3本と異なる柑橘を主軸にした明るさでは軽やかすぎる、もっと重く力強さもあるドラマチックさをお求めの方にと、入れさせて頂きました。
官能的というワードに引っ張られがちですが、何か頑張りたいことや挑戦したいことなある時にエネルギーをくれる、そんなとっておきの作品です。

 

新年のそわそわした気持ちを落ち着けたり、グラウンディングにもぴったりな4本

1.Jo Malone – English Oak&Hazelnut
(ジョーマローン – イングリッシュ オーク & ヘーゼルナッツ)

香りのノート:ヘーゼルナッツ シダー ウッディ

気持ちを落ち着ける最初の香りは、森林浴を想起させる凛としたイングリッシュオークに、程よい甘さが加わった樹木の温かみが感じられるイングリッシュ オーク & ヘーゼルナッツ(ジョーマローン)です。

最初はエレミ(樹脂)も入っているからか、スパイシーな感じが漂いますがすぐに爽やかな森林浴の香りに切り替わります。
それでも花やヘーゼルナッツのような不思議な甘さが微かに隠されており、温かな春を迎える森のように思えます。

気持ちを落ち着ける(グラウンディングさせる)香りは、どうしても重厚で強くなりがちですが、こちらはナチュラルで爽やか、そして落ち着きもある非常に付けやすい1本です。

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2.Maison Francis Kurkdjian – Oud(メゾン フランシス クルジャン - ウード)

香りのノート:サフラン エレミ ウード パチュリ シダー

2本目にご紹介するのは重厚で静謐、そして寺院の神聖なイメージも湧いて精神を落ち着けてくれるような、センシュアルなウードの作品、ウード(メゾン ド フランシス クルジャン)です。

トップはシダーウッドアトラス(アトラス山脈に生える杉)と墨汁を思わせるパチュリ(インドネシア産の植物)が涼し気に広がり、まるで冬の森を連想させます。香辛料サフランも香ってスパイシーさがあるからか、神秘的なオリエンタルさも感じられます。

少し時間が経つとエレミ(樹脂)と一緒に主役のウード(香木)が登場します。樹木と柑橘のような香りをするエレミが作品全体に温かみ、そして光を添えます。そこにウードが加わると、冬の森に澄みきった夜空の空気のなか幾千の光る星々を見上げているような景色が見えます。

そのため、自然と幻想的な景色が浮かび、現実から一旦離れて、気持ちを落ち着けられる1本です。
離れることで見えることもあると教えてくれるような作品です。

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3.Tom Ford – Oud Wood (トムフォード – ウード・ウッド)

香りのノート:ウード カルダモン サンダルウッド バニラ ペッパー(四川胡椒) ベチバー トンカビーン アンバー ローズウッド

3本目にご紹介するのもウードを中心にした香りですが、こちらは樹木系も一緒に主役になるウード・ウッド(トムフォード)です。

トップは上質な仏壇にも使用される希少なローズウッドに、スパイスのカルダモンに四川胡椒が強烈なパンチを加えるよう混ざり合って、鋭くも瑞々しく展開します。

ミドルになればウードとベチパーも香り出します。元々ウードは寺院のお香として扱われることも多く、どこか神聖な印象を与えます。

そこに湿った土のような大地の香りベチパーのスモーキーさに包まれ、ずっと残ってるカルダモンとも交わって、ウードのミステリアスでエキゾチックな魅力をさらに引き出します。

ラストになると神秘的で官能さもある樹木サンダルウッドが現れます。また、甘いトンカビーン、バニラ、アンバーの温かさも添えられます。

樹木系の落ち着きを与えるだけではなく、内に秘めた情熱を然るべき時に活かせるようにグラウンディングさせてくれる、そんな1本です。

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4.Frederic Malle – L’Eau d’Hiver(フレデリック マル – ロー ディベール)

香りのノート:ヘリオトロープ アイリス ムスク

最後にご紹介するのは、今までの力強いウッディーの香りとは対照的な、清廉とした透明感と共存する温かさが特徴的な、「冬の水」という名を持つロー ディベール(フレデリック マル)です。

トップはほのかに香る爽やかな柑橘ベルガモットにヴァイオレットのようなアイリスがパウダリックに絡まり、そこにアンジェリカの冷たい苦味も添えられ、冬の厳しい寒さが続く日々、早朝の温かな朝日のなか粉雪がきらめく様がいつも浮かびます。
次第にビターなアーモンドに蜂蜜も登場して、透明感がありながら優しい繊細な甘さも現れていきます。ラストのヘリオトロープは春の植物ミモザのようにふんわりと優しく、そして甘く雪解けの先の春を私たちに届けてくれる、美しすぎる作品です。

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気持ちを落ち着けるためには、時には優しく包み込んで流していくような繊細さが必要な場合もあります。
そういう時にこの作品を付けると、まるで頑なな心の氷を溶かして春に連れて行ってくれるような気がして、救われることもあります。



香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。


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