「唯一無二の世界観を持つ誰とも被らない自分だけの香水が欲しい」
フエギア1833（FUEGUIA1833）はこうしたニーズを抱える方に、是非お勧めしたい香水メゾンです。 2015年に日本へ上陸して以来、日々香りを探求し続ける香水愛好家を中心に根強い人気を呼び、 熱狂的な沢山の香水ファンの心を虜にし、魅了していきました。 執筆者もそのうちの1人です。 本記事では「フエギア1833（FUEGUIA1833）」が何故、香水を愛する人々の心を掴んだのか その魅力と執筆者自らが厳選した銘柄5本についてご紹介させていただきます。
「フエギア1833（FUEGUIA1833）」とは？
「フエギア1833（FUEGUIA1833）」とは2010年、アルゼンチンのブエノスアイレスで誕生した フレグランスメゾンです。創業者のジュリアン・ベデル氏は調香師でもあり、植物の選定から 香りの芸術表現に至るまですべて彼の手によって行われています。 最も良い植物由来の原材料を選び出し、科学としての生育条件や分子構造まで拘り、 そして、芸術としてそれを表現する、だからこそ唯一無二の世界観がそこにあります。 そんな「フエギア1833（FUEGUIA1833）」の由来は、科学者チャールズ・ダーウィン達の 航海に同行した現地の少女の名から付けられています。
「フエギア1833（FUEGUIA1833）」だけの特長
独自の世界観を持ち、香水をこよなく愛する愛好家の心をも射止め続ける「フエギア1833（FUEGUIA1833）」。本トピックではそんな独自の魅力について迫っていきたいと思います。
採取、生産、販売から全て自社で行い、植物由来の原料のみを使用
「フエギア1833（FUEGUIA1833）」の最大の特長は「品質」です。 生産時に入手できる最高の原料のみを使用することをジュリアン・べデル氏は一番大切なことだとしています。 世界各地に点在するコミュニティと協力し合うことに加え、 理念を形にした自社のプランテーション「フエギア1833ボタニー」では植物を100種類以上、 持続可能な方法で栽培を行って理念を実現しています。 また、1つのエディションに対して400本までの生産に加え、天然香料を由来にして作られているため、 風土や時期の違いにより、同じ香水でも少しずつ香りの感じ方に変化があります。 そのため、エディションごとに香りのゆらぎを個性として楽しめるのも、植物原料へのこだわりは勿論、最先端のテクノロジーを用いた徹底的な品質管理を行う 「フエギア1833（FUEGUIA1833）」だからこそです。
ワインのように変化を楽しめる熟成と言う概念
通常、香水は未開封ならば3年、開封すると1年以内が使用期限とされ、それ以上経つと 酸化による香りの変質（＝劣化）が起きてしまうと言われています。 しかし、「フエギア1833（FUEGUIA1833）」には「劣化」と言う概念が存在しません。 もう一度申し上げます。「劣化」と言う概念が存在しないのです。 代わりに「熟成」という概念が存在します。
それは、「フエギア1833（FUEGUIA1833）」では経年劣化による異臭を起こす 合成アルコールは使用せず、オーガニックアルコールを熟成して用いているからです。 先にお伝えした香りの揺らぎも踏まえると、まさしく年によって風味が個性的に変化し、 熟成させることによって違いを楽しめる「ワイン」のようだと思いませんか？
100の植物原料のハーモニーを立体的に表現する独自のノート
「フエギア1833（FUEGUIA1833）」では1本の香水に100種類以上の植物から採れる原料を使っています。 そのため、一般的に扱われるトップ、ミドル、ラストの順番に香りが時と共に一過性に変化する方式ではなく、 メインとなる香りと一緒に、周りの香り全体が終始調和するよう独自のアコードで表現しています。
・トニックノート：最も長く残り、美しい余韻を残す ・ドミナントノート：香りに個性を与え、香水のテーマを表す ・サブドミナントノート：つけた瞬間に現れ、第一印象を決める香り
どれも、音楽のコード進行用語から来ています。 これはトニック（主音）に対してドミナント（下属和音）とサブドミナント（属和音）が 互いの魅力を際立たせるように音楽が終始流れる様になぞらえ、香りの調和として表現しているためです。 そのため、単なる時間経過というより、終始立体的な奥行きを楽しめるようになっています。
香水愛用歴10年以上の執筆者による厳選！「フエギア1833（FUEGUIA1833）」の銘柄5選
ここまで「フエギア1833（FUEGUIA1833）」について何故、香水好きな人ほど夢中になるのかということを沢山の魅力と共にお伝えしてきました。最後に、「フエギア1833（FUEGUIA1833）」を愛する執筆者自らがお勧めする銘柄について実際の使用感と共にお届けします。
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Fueguia – Chamber(フエギア – チェンバー)
「チェンバー（Chamber）」は深い湖の底を表現した、ほろ苦いグリーンノートなのに、 静かに甘さが立ちあがる、どこかひんやりとした不思議な香りです。 そんな「チェンバー（Chamber）」を付けると落ち込んでるときも熱くなったときも、 いつもの私を自分の軸の中心に戻してくれます。 私がFUEGUIA1833で最も愛する香りです。春の始まりの新緑の芽吹きの1本にどうぞ。
トニックノート：Fondo de Lago（湖の底） ドミナントノート：Barba de Viejo（サルオガセモドキ） サブドミナントノート：Mate Leaf（マテの葉）
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Fueguia – Amalia(フエギア – アマリア)
「アマリア（Amalia）」は濃厚なジャスミンの香水ですが、 あまり強すぎるジャスミンはちょっと…という方にこそ是非一度トライして頂きたい香りです。 つけた瞬間から2種のジャスミンが咲き誇るかのように香り出すため、激しさを感じると思います。 しかし、それだけではなくジャスミン本来の魅力である女性らしい甘さやしっとりした上品さ、そして、「アマリア（Amalia）」の美しさにあなたは気づくでしょう。これからの温かくなる春の季節にもおすすめです。
トニックノート：Jasmine（ジャスミン） ドミナントノート：Civettone（シべトン） サブドミナントノート：Ambergris（アンバーグリス）
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Fueguia – Muskara Phero J (フエギア – ムスカラ フェロ ジェイ)
「ムスカラフェロジェイ（Muskara Phero J ）」はフェロモンに似た植物由来の香りがない分子の特性を利用し、 その人本来の香りに変化させる不思議な香水です。 そのため、他の香水のように誰が肌に着けても共通の香りがするフレグランスとは違い、 つけた人だけの香りとなり、そのままあなただけの魅力を引き出してくれます。 私自身が付けた場合は最初は清涼感あるミントやハーブの香りが漂い、次第にフローラルの甘い蜜のような 香りに変化していき、最後はシャボンのような柔らかい香りになっていきました。 他にはキャンディや綿菓子のようなグルマンの香りを感じられる方や シャボンからウッディー、柑橘となっていく方、フルーティーな香りにムスク、パウダリーのフローラル、 スパイシーな香りになった方もおられます。 あなただけの香りがする香水を是非お試しください。
トニックノート：Pheromone Family（フェロモンファミリー）
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Fueguia – Luna Roja(フエギア – ルナ ロハ)
「ルナ ロハ（Luna Roja）」は赤ワインが入ったグラス越しから見える月明かりの美しさを讃える香りです。 ワインを寝かせて熟成する樽に使われるオークウッドに、薔薇とプラムに植物由来のアルコールが交わり、
自ずと真っ赤なワインが連想されます。付けると芳醇な熟成された濃厚で甘い葡萄のような香りが漂い、
樹木のぬくもりやスパイシーな温かさも現れ、そこにローズが包み込むように存在していて、
まさに葡萄酒そのものです。甘さが強いので秋冬に私は使うこともありますが、春の少し風が温かい夜に付けても
華やいだ気分になれます。エレガントな大人の薔薇香る葡萄酒の香りをお試しいかがでしょうか。
トニックノート：Oakwood（オークウッド） ドミナントノート：Rose（ローズ） サブドミナントノート：Plum（プラム）
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Fueguia – Muskara Apis(フエギア – ムスカラ アピス)
「ムスカラアピス（Muskara Apis）」は蜂蜜の香りです。蜂蜜のような香りや蜂蜜を入れた香り、 蜂蜜をイメージした香りではなく、蜂蜜そのものの香りです。 ムスカラとは「香りのない分子」のことを指し、アピスとは「蜂」のことです。 先ほどご紹介した「ムスカラフェロジェイ（Muskara Phero J ）」がドミナントノートに入っており、 同じように付けた人本来の肌の匂いを引き出します。 そして、後はトニックノートにラテン語で西洋ミツバチを意味するアピスメルビラの香料のみです。 そのため、唯一無二の純粋な蜂蜜の香りを堪能することができます。 余談ですが、「ルナ ロハ（Luna Roja）」の上から「ムスカラアピス（Muskara Apis）」を添える ことで蜂蜜のほろ苦さと濃厚な甘さと共に月夜の赤い薔薇香る貴腐ワインがマリアージュして
至上の甘美な幸福となります。
トニックノート： Apis mellifera（アピスメルビラ） ドミナントノート：Muskara Phero J.（ムスカラフェロジェイ）
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清原香子
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルールドローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。
