新年にピッタリな初フレグランス選びは星座香水で決まり!星座ごとに12本ご紹介!

皆様、あけましておめでとうございます。ライターの凜です。
本記事では新年のはじまりに相応しい、ご自身の星座(太陽星座)を活かした特別な香水を12星座分ご紹介しております。
それぞれ代表的な作品は1本のご紹介ですが、合わせて候補もピックアップさせていただきました。
今年一年を自分らしく前向きに過ごせるように、新年の星座香水を楽しんでいただけましたら幸いです。

新年の星座香水とは~星座と香りの関係について~

西洋占星術において星座(太陽星座)とはその人が生まれて来た時に太陽があった星座の場所のことで、その人らしさや自分らしく生きる道筋を示すものです。そのため、太陽星座の性質を意識して香りを自然と使うことができると、ご自身の強みになったり、自分らしく生きやすくなると言われています。太陽星座とは星座を訊かれて普段答えている星座と同じです。

今回お届けする星座香水では12星座それぞれにまつわるハーブやアロマが使われているものや、星座が持つ性質それぞれの持ち味を活かせるように、西洋占星術とアロマセラピーの知識も総動員して選出させていただいております。

新年のはじまりに自分らしさを大切に過ごせるようなお守りとしても、星座香水を検討されてはいかがでしょうか。


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厳選した星座香水と12星座の解説

1.牡羊座~Nutmeg & Ginger(Jo Malone)~

牡羊座のキーワード

・パワフルでエネルギッシュ
・明るくて前向き
・素直で嘘が苦手で正義感が強い

牡羊座は12星座のはじまりで瞬発力の高い活動宮、私たち人間の持つ4種類の機能を象徴する4大エレメントのうち、直感の火のエレメントに属しています。星座を人の成長になぞらえる西洋占星術では、牡羊座は生まれたての赤ちゃんを指しています。世界に生まれたばかりで無邪気な赤ちゃんのように正直で真っすぐ、素直という言葉が似合う星座です。

また、無垢だからこそ本能的に感じ取れるものが牡羊座にはあり、そこに瞬発力の高さと直感力が加わります。牡羊座ならではの無垢さと真っすぐでエネルギッシュな性質を最大限に発揮することができるような作品として、ジョーマローンのナツメグ&ジンジャーを今回はご紹介させていただきます。

香りのノート

Top
レモン、 ジンジャー
Middle
ナツメグ
Last
サンダルウッド

ナツメグ&ジンジャー(ジョーマローン)ははじまりから柑橘類のレモンとスパイシーなジンジャーの芳香が拡がり、明るく気分がすっきりとします。時間が経つとナツメグも強くなり、よりスパイシーになって香辛料独特のアグレッシブ感も増します。とてもパワフルでとにかく前のめりに進んでいく、そんな印象が強いです。そして、ラストはクリーミーなサンダルウッドとなり、アグレッシブに前に進み続けて疲労を感じる時に休息を与えてくれます。

香りの全体としての印象はとても素直で前向き、元気に真っすぐと進んでいくそんな作品で、本作には火のエレメントを象徴し、牡羊座の支配天体である火星のハーブであるジンジャーも入っています。
他の候補としてはより秋冬らしい深みが欲しければアンダーザスターズ(メゾンマルジェラ)、もしスパイシー自体が苦手でしたら牡羊座を象徴するハーブであるローズマリーが使われているカースト(イソップ)が挙げられます。

 

2.牡牛座~Quilombo(Fueguia1833)~

牡牛座のキーワード

・経験を積み重ねる力
・マイペースで自分を持っている
・辛抱強さと頑固さ

牡牛座は12星座2番目の星座で粘り強い不動宮で、感覚の土のエレメントです。先程の直感の火のエレメントとの違いは、直感は五感では掴むことが出来ない閃きのようなものに対し、感覚は逆に五感で体感して掴むものを指します。さて、牡牛座は2番目の星座で牡羊座の赤ちゃんが成長した幼児が象徴です。幼児になると歩けるようになり、外界の色々なものに出会って、見て、聞いて、嗅いで、味わって、触って、とにかく手探りで体験していくことになります。

そこではじめて世界と繋がり、快・不快を判断して、自分なりの心地よさを追求します。それは一種のこだわり、譲れない美学です。普段はおっとりしているのに、時にこだわっているものに対して芯の強さを見せるのも、そんな牡牛座だからでしょう。牡牛座ならではの美学を伸ばすためにも、とにかくたくさんの体験をして五感で味わうことが大切です。そんな牡牛座にピッタリな作品として、キロンボ(フエギア1833)をご紹介いたします。

香りのノート

トニックノート:Vanilla(バニラ)
ドミナントノート:Pampa milk(ミルクジャム)
サブドミナントノート:Cane sugar(サトウキビ)

キロンボ(フエギア1833)は最初からいきなり練乳を思わせるミルクジャムの香りが非常に強く香ります。また、濃厚なバニラやキャラメル、塩バターに砂糖の香りも漂うねっとりとしたグルマンの作品です。グルマンの作品である本作は暑い真夏には似合わないとお思いになられる方も居るかもしれませんが、オールシーズンも意外と扱えると私は考えています。理由としては、濃厚でクリーミーなグルマンの中にフルーティーな酸味が密かに入っているおり、それがバランスを保っているためです。

レビューでは何名かマンゴーやマンゴープリンのような香りがすると仰っている方がおられますが、正体はアマゾン原産の「神のフルーツ」として名高い果実のクプアスです。酸味が強くパッションフルーツのようでありながら、実はカカオの仲間でクプアスバターとしてチョコレートの原料にも扱われます。そのため、ミルキーなグルマン調が主軸の本作との相性抜群でありながら、濃厚さと対極である爽やかな果物ならではの酸味が加わるという、見事な采配で調和が保たれています。五感を使って味わって自分の世界を広げていく牡牛座に個人的には最もお勧めしたい作品で、是非、濃厚さの中に爽やかな果実が絶妙に調和する美しさを感じ取っていただきたいです。

他の候補としてはこってりとしたグルマンが苦手でいらしたり、爽やかな作品がお好みでしたら、もぎたての桃が主役のネクタリンブロッサム&ハニー(ジョーマローン)、もしグルマンやフルーティーな香りが苦手でいらしたり、フローラルがお好きな方は、クラシック音楽を香水するブランドのラニュイパルファンの作品の中で、牡牛座の支配天体である金星のハーブかつ、牡牛座を象徴する植物でもあるローズが2種類もブレンドされているラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番(ラニュイパルファン)がお勧めです。

 

3.双子座~Kologne Shield of protection(Kilian)~

双子座のキーワード

・好奇心旺盛
・フットワークが軽く交流好き
・遊び心とチャーミングさ

双子座は12星座3番目に位置する星座で変化を司る不動宮で、論理の風のエレメントです。風は思考や言語化のエレメントで、双子座は3番目の星座なので幼児期の次にあたる小学生くらいの知的好奇心がいっぱいの子供の象徴です。快や不快を習得した幼児から子供に成長すると、次は好奇心を育てる時期に入ります。小学生の頃くらいに、どうして空は青いの?なんで鳥は空を飛べるの?海の水ってしょっぱいのはどうして?のように、世界に対して疑問符を持っていた方もおられるのではないでしょうか?これが双子座の旺盛な好奇心の源です。

また、好奇心旺盛な小学生に柔軟宮が合わさるとフットワークがとても軽くなります。沢山の人と関わるのも好きで、大人になっても遊び心やチャーミングさを忘れません。そしてそんな双子座の持ち前の良さを活かすように、コローニュ シールド オブ プロテクション(キリアン)をご紹介いたします。

香りのノート

ローズマリー、オレンジ(グリーンマンダリン)、 シダー

コローニュ シールド オブ プロテクション(キリアン)はひんやりとしたローズマリーや、ビターなシトラスのグリーンマンダリンが清涼感を感じさせる、明るくフレッシュで瑞々しいグリーンアロマティックシトラスです。付けると一陣の風が吹いて軽やかに背中を押してくれるような気持ちになり、リフレッシュにも良い作品です。時間が経つと青々しくてキリっとした鋭い感じは落ち着いていき、代わりに樹木のシダーが強くなって幾分和らぎます。

本作はシールドオブプロテクション(守りの盾)というネーミングでありながら、保守的な感じは一切せずにそれどころか「目覚めなさい」と鼓舞してくれるような作品です。私が守ってあげるから堂々として、もっと自由にフットワーク軽く動いて良いんだよって背中を押してくれるような、そんな感じがして、軽やかな香調的にも双子座にピッタリだとお勧めの一本に推させていただきました。

他の候補としては、ミントがお好きであれば、双子座の象徴ハーブかつ、双子座の支配天体である水星のハーブでもあるミントがふんだんに入っているスピリチェーレ(マドエレン)、もう少し付けやすい作品がよろしければ、ミントの他に柑橘やスズランも入っているアクアアレゴリアハーバフレスカ(ゲラン)がお勧めです。

 

4.蟹座~Artemisia(Penhaligon’s)~

蟹座のキーワード

・繊細な感受性
・母性的
・仲間思い

蟹座は12星座4番目星座の星座ではじまりを司る活動宮で、感情の水のエレメントです。水は感情や共感、感受性を示し、蟹座は4番目の星座でティーンエージャーくらいの思春期に差し掛かった子供たちを象徴します。この頃の子供たちは大人になる途中で、幼児期の快・不快だけしか知らなかった頃では考えられなかったであろう複雑な感情と向き合うことになります。そのため、情緒的にゆらぎがちだったり、繊細になります。

また、親から離れて自分のテリトリーを守るようになっていきます。蟹座の繊細な感受性や母性的で仲間思いの部分はこうした部分から来ているのでしょう。そんな蟹座の繊細さに救われる人々も少なくないと思います。そんな蟹座のような作品、アルテミジア(ペンハリガン)をご紹介いたします。

香りのノート

Top
ネクタリン、グリーン
Middle
スミレ、 バニラ、スズラン、ティー、ジャスミン、グリーンアップル
Last
ムスク、サンダルウッド、オークモス、アンバー

アルテミジア(ペンハリガン)はギリシャ神話の月と狩猟の女神アルテミスと17世紀に当時の逆風にも屈さずに活躍した画家アルテミジアを象徴した作品で、女性らしいフェミニンなフルーティーパウダリーフローラルの作品です。

トップでは愛らしい桃の香りが優しく爽やかに香って、グリーンアップルもすぐに続きます。爽やかな、でも女性らしい香調をしています。ミドルまでいくとパウダリーなスミレに繊細なスズラン、甘いバニラや上品なティー、ホワイトフローラルであるジャスミンも現れてより甘くフェミニンで女性らしい香りになります。

このままラストに向かってパウダリーな感じが強くなっていきますが、それでも終始、センシュアルな柔らかさのある女性らしい作品であることは変わりません。母性さえ感じられます。主張が激しくないのに存在感もあるため、大切なものを守るために繊細に立ち振る舞う蟹座に相応しい作品として選ばせていただきました。

他の候補としては、もしあなたが男性であればアルテミジアとの対の作品で、こちらも蟹座の支配天体である月を象徴するエンディミオンコロン(ペンハリガン)や香水に慣れている方で、グリーンの強い個性的な作品もお好きな方でしたら月と蟹座の象徴ハーブでもあるカモミールが主役の作品アルマ(フエギア1833)もお勧めです。

 

5.獅子座~Soleil Brûlant(Tom Ford)~

獅子座のキーワード

・プライドとカリスマ性
・創造的で前向き
・勇猛果敢で大胆不敵

獅子座は12星座5番目の星座で継続を司る不動宮、そして直感の火のエレメントです。火のエレメントには情熱的なダイナミックさがあり、5番目の獅子座は蟹座の多感な思春期を卒業し、成人式を終えて大人になって社会に出はじめたばかりの新社会人を象徴します。子供から大人になったのだと威風堂々とした自信に満ち溢れて、英雄的万能感もあり恐れを知らない状態です。

支配天体の太陽のように脚光を浴びるようなカリスマ性と創造的で前向きな姿はまるで物語に出てくる王族や英雄のようです。支配天体に太陽があるからか、獅子座のことをお話しする時は太陽のイメージがいつも連想されます。そんな獅子座の星座香水としてソレイユブルロン(トムフォード)をご紹介いたします。

香りのノート

オレンジブロッサム、ハニー(ブラック)、ピンクペッパー、オレンジ(マンダリン)、ベルガモット

ソレイユブルロン(トムフォード)は太陽の女神の輝きを表現した、日に焼けたような蜂蜜のブラックハニーが印象的なフローラルオリエンタルの作品です。オレンジ(マンダリン)やベルガモットの爽やかな柑橘系も入っており、感じられはしますが、それよりも終始、官能的なフローラルや濃密で甘いブラックハニーが圧倒的に目立ちます。

少し経つと、オレンジブロッサムことネロリの花の甘い香りの他、ジャスミン サンバック、チュベローズが重なり、これだけでも非常に官能的ですが、そこにブラックハニーが加わることでさらに官能さは強まります。ピンクペッパーも合わさっているからか、オリエンタル感も強調されます。人生と言う大舞台で威風堂々と振舞う獅子座へのオマージュとして、燃えるような太陽の意味を持つ本作をお届けしました。

他の候補としては、オレンジがお好きでグルマンに寄せた方がお好みでしたら、コルシカ島で太陽をたっぷり含んで育った獅子座そして支配天体太陽の象徴であるオレンジを使ったマンダリナ コルシカ(ラルチザンパフューム)、もう少し爽やかで春夏にもあった香りでしたら、女帝の名を持つオレンジと香辛料が個性的なエンプレッサ(ペンハリガン)が良いでしょう。

 

6.乙女座~Silver Birch & Lavender(Jo Malone)~

乙女座のキーワード

・細やか
・完璧主義
・堅実で控えめ

乙女座は12星座6番目に位置する星座で変化を司る柔軟宮で、感覚の土のエレメントです。土のエレメントには落ち着いた安定感があり、6番の乙女座は初々しかった社会に出たばかりの獅子座の時期を終え、社会人としての役割にも慣れて、そろそろ結婚を考える時期になります。イメージとしては20代半ばくらいでしょうか。その頃になると獅子座の万能感の代わりに、乙女座の時は落ち着いた立ち振る舞いへと変貌します。

また、物事に対して細やかになっていきますが、これは自身の人生について真剣に考え、今後を一生共に過ごすであろう結婚相手を見定めているからでしょう。控えめで細やかな部分を大切にしながら、堅実に歩む乙女座をサポートしてくれる星座香水として、今回はシルバー バーチ & ラベンダー(ジョーマローン)をご紹介いたします。

香りのノート

Top
グレープフルーツ
Middle
ラベンダー
Last
シルバーバーチ

シルバー バーチ & ラベンダー(ジョーマローン)はラベンダーと樹木のシルバーバーチが穏やかに美しく香る英国庭園を表現した、アロマティックシトラスウッディの作品です。グレープフルーツは温かな春の陽光のようにそっと明るさを添え、ラベンダーが心地よくひんやりとさせながら、それでも甘く優しく寄り添うように香り続けます。

ラストに向けて香りが落ち着いてくると、シルバーバーチが香り全体にどっしりとした安定感や落ち着きをもたらします。いつも周りのために気遣いを忘れない細やかな乙女座にとって、本作は大丈夫だよと言ってくれるような癒しの香りになることでしょう。ラベンダー自体乙女座を象徴するハーブでありますが、アロマセラピーの意味でも是非お勧めしたいハーブでもあります。

他の候補としては、ラベンダーの香りをもう少し感じたいのであれば、インペリアルラベンダー(サンタマリアノヴェッラ)、もしラベンダー自体がお好きでなければ、献身的なエンジェルオブフローレンス(サンタマリアノヴェッラ)をお勧めします。

 

7.天秤座~Rose Tonnerre(Frederic Malle)~

天秤座のキーワード

・調和
・美意識のこだわり
・洗練されたセンス

天秤座は12星座7番目に位置する星座ではじまりを意味する活動宮で、論理の風のエレメントです。風は知性を表すエレメントだと双子座の時にお伝えしました。7番目の星座である天秤座は20代半ばの頃よりも社会経験を積んで、自立した大人になった30代前後の方のイメージです。20代半ばだった乙女座の頃よりもより洗練されていき、自然と周りと調和をとるようになります。和を大切にすることでよりよく過ごせることを知っているからでしょう。

また、美意識も高まり、美しさにこだわるようにもなりますが、これは前述してきた通り、人から見られる意識が高まっているからです。そんな知性的な天秤座をサポートしてくれる星座香水として、今回はローズトネール(フレデリックマル)をご紹介させていただきます。

香りのノート

Top
ローズ、ワイン、ハニー
Middle
ゼラニウム
Last
カストリウム、ムスク、ベチバー、パチュリ

ローズトネール(フレデリックマル)は真っ赤な薔薇とワインが交わった、まさしく薔薇の雷鳴の名に相応しい、完全なる美を体現したような大人の薔薇の作品です。トップから薔薇の香りが咲き誇り、そこに赤ワインに由来するベリーのような酸味が感じられます。同時に薔薇を摘み取った際に付いていた土っぽい感じもします。これはラストのパチュリだけではなく、赤ワインの渋さからも由来しているものだと思います。いずれにせよ、大変気品のある土のぬくもりも感じられます。

トップにハニーとありますが、そこまであまり蜂蜜という感じはせず、薔薇の持つ仄かな甘さの表現に隠し香料みたいなニュアンスで使われております。時間が経過しても真っ赤な薔薇と赤ワインの持つ熟成された優美さは変わらず、媚びることの無い王道な薔薇の作品です。そのため、女性のみならず、男性にも付けやすいでしょう。

本作は天秤座や天秤座の支配天体の金星を象徴する植物の薔薇が主役というだけではなく、薔薇の使われ方がよくあるフェミニンさに寄せたものではなく、気高さや高貴さという天秤座の性質にピッタリなものを選ばせていただきました。
他の候補としては、もう少し控えめな香り方のする薔薇の作品がよろしければレッドローズ(ジョーマローン)、薔薇がメインでないものがよろしければ、石鹸のようなフローラルであるサボイ スチーム(ペンハリガン)をお勧めします。

 

8.蠍座~Noir de Noir(Tom Ford)~

蠍座のキーワード

・秘密主義
・個人主義
・愛情深い

蠍座は12星座のうち8番目に位置する星座で、継続を司る不動宮で、感情の水のエレメントです。感情とは相手や物事への感受性の豊かさとも言い換えられます。8番目の星座である蠍座になると、天秤座時代の30歳前後よりも成熟した40歳前後に差し掛かります。若い頃よりも社会的な立場も高くなり、後進を大切に育てるような立ち位置になったり、若い頃よりも視座も広がります。

蠍座が愛情深い所以というのも、気にかけたものを大切に育てる、こうした部分に由来しているのだと思います。個人主義というのも、視座が広くなりそれぞれの考え方を尊重できるようになるところや、秘密主義というのも大人だからでしょう。そんな蠍座の大人な魅力ある生き方のような作品として、今回はノワール・デ・ノワール(トムフォード)をご紹介いたします。

香りのノート

Top
サフラン
Middle
ローズ(ブラックローズ)、トリュフ
Last
パチュリ、バニラ、ウード、オークモス

ノワール・デ・ノワール(トムフォード)はその名の通り黒い香料にこだわった作品で、使われている薔薇も黒く、トリュフにパチュリ、サフラン、バニラ、ウード、オークモスと作品全体の香料が全て黒く、ここからどんな風に香るのだろうとミステリアスな雰囲気がノートからも漂うほどです。本作は重厚で官能的、甘さと苦さのバランスが美しい、大人のための漆黒を基調にしたフロリエンタルノートの作品です。

付けた瞬間、黒い薔薇だけではなく、香辛料のサフラン、泥のようなトリュフや墨汁の香りと例えられるパチュリ、香木であるウードや土と苔のような独特な芳香をする植物のオークモス、そして濃厚なバニラが一斉に香り出します。とても甘いけれどグルマンともフローラルとも言えない不思議な甘さで、同時に土のような香りもするのに官能的で掴みどころがなく、これ以上にミステリアスかつ官能的な作品に出会ったことは筆者はありません。まさに蠍座そのものを象徴したような作品です。

他に候補をお伝えするならば、インセンスのお香っぽい香りがお好きでしたら、ムスクラバジュール(フレデリックマル)、もう少しシンプルで付けやすい作品をお探しでしたら、その人の肌によって香りが変化する人間のフェロモンのような、ムスカラフェロジェイ(フエギア1833)がお勧めです。

 

9.射手座~Ghibli(ELLA K)~

射手座のキーワード

・自由と冒険を愛する放浪者
・おおらか
・飽くなき探求者

射手座は12星座の9番目の星座で、変化の柔軟宮で、直感の火のエレメントです。変化とは拠点を物理的に移動すること以外も、言い換えると常に考え方のアップデートをすることも含まれます。9番目の星座である射手座は蠍座の40歳前後を過ぎて、50歳前後に差し掛かります。

人生の折り返し地点であり、これからどのようにより人生を豊かに生きていくのか、どんな風にありたいのか、そう自分の生き方を探求しながら、答えのない問いをゆったりと解き続けるフェーズに入ります。射手座がおおらかで冒険好き、探求心が強いのはこうした側面からでしょう。そんな射手座には、旅をテーマにした作品作りを行うブランドから、ギブリ(エラケイ)をご紹介いたします。

香りのノート
ヌガー、インペリアルサンバックジャスミン、レザー

ギブリ(エラケイ)は旅を愛する調香師ソニア・コンスタンによる彼女が旅した地を題材に作品を作るブランドのエラケイの作品で、アフリカのサハラ砂漠に吹く熱い乾いた風に名前は由来します。付けたてレザーの乾いた香りがヌガーの甘さを伴ってやって来て、焦げた温かさが感じられます。まるで砂漠を吹く熱い乾いた風のようです。

インペリアルサンバックジャスミンが入っていますか、妖艶さや官能性は無く、むしろ爽やかでジャスミンの花というより、ジャスミン茶のあの清々しい芳香のような使われ方をしています。射手座と射手座の支配天体木星の象徴する植物はジャスミンなのですが、射手座の軽やかさを損なわない使われ方がとてもピッタリです。そして、全体を通して異国情緒のエスニックな雰囲気を醸し出しながらも、どことなく爽やかに、そして軽やかに心地よく身に纏える、まさに射手座の自由で冒険を愛する心のような作品だと個人的には感じております。

他の候補としては、もう少しノスタルジーに寄せたミルキーさのある作品をご所望でしたら、イチジクが主役でスパイスやティーも使われている、異国情緒のロタール(ペンハリガン)やもう少し春夏にも身に纏いやすい、ジャスミンがメインの作品がお好みでしたら、グリーンフローラル調のジェルソミーノ(サンタマリアノヴェッラ)がお勧めです。

 

10.山羊座~Oud(Maison Francis Kurkdjian)~

山羊座のキーワード

・ストイックで勤勉
・忍耐強い
・堅実

山羊座は12星座のうち10番目の星座で、はじまりを意味する活動宮、感覚を意味する地のエレメントです。地のエレメントの感覚はこれまでの人生での経験に基づいたもので、決して一朝一夕のその場だけのものではありません。10番目の星座になると、熟年に差し掛かります。前段階の射手座の頃に探求し続けてようやく見つけたであろう野望を叶えるために、はじまりの活動宮らしく全力疾走していきます。

そのためならば忍耐強く耐えて、これまでの人生経験を地のエレメントらしく活かして堅実に積み重ねていきます。その様子は傍から見たら非常にストイックなものに映るでしょう。そんな山羊座の強みを生かす、星座香水として今回はウード(メゾンフランシスクルジャン)をご紹介いたします。

香りのノート
サフラン、エレミ、ウード、パチュリ、シダー

ウード(メゾンフランシスクルジャン)はウードが主役の重厚でありながら静謐なオリエンタルスパイシーウッディーの作品です。吹き付けた瞬間、香辛料のサフランとフレッシュスパイシーな樹脂のエレミ、澄んだ墨汁のような香りに例えられるパチュリ、スパイシーなウッディーのシダーウッド、そして主役の神秘的な樹木のウードを囲むように一斉に香り出します。

まるで、静謐な空気の中でウードが薪となって燃えて、神秘的な芳香を放つようです。それは神秘的な時間であり、瞑想でもしているような気分になります。そして、どんなに焦っている時や不安になった時もこの香りを嗅ぐと、自然と背筋が伸びて落ち着くことが出来るような作品です。どっしりとした自分でいられます。厳粛に忍耐強くコツコツと積み重ねることが出来る山羊座にぴったりだと選出させていただきました。

他の候補としては、ウードの代わりに山羊座を象徴する精油であるミルラが主役のミルラ ミステール(トムフォード)、もう少し柔らかい香りがお好みでしたら、ミルラ&トンカ(ジョーマローン)がお勧めです。

 

11.水瓶座~Equation(Fueguia1833)~

水瓶座のキーワード

・創造的で型破り
・合理的知性者
・自由と平等の博愛主義者

水瓶座は12星座のうち11番目の星座で、継続を意味する不動宮で、論理を司る風のエレメントです。11番目である水瓶座は初老となる時期で、世間から隠居して社会的な役割を終えた頃です。社会的な成功を求めていた山羊の時期は過ぎて、それどころか個人の役割を大切にする時期に移行しています。

個人の自由と平等を尊重する博愛主義というのは、社会でどう見られるかという視点が無くなり、個人を尊重する時期に入ったから、社会では当たり前とされていた規範が本当に正しいものか、個人の人権を侵害していないか、常に問いを持つようになったからでしょう。そして、それが個人の人権を侵害する規範であれば破るというのも合理的知性者、型破りと言われる所以かも知れません。そんな水瓶座の魅力を引き出す星座香水に今回は、エクエイション(フエギア1833)を選ばせていただきました。

香りのノート

トニックノート
Purified Carbon(石炭)
ドミナントノート
Olibanum(フランキンセンス)
サブドミナントノート
Birch(バーチ)

エクエイション(フエギア1833)はロシアの宇宙科学者ツィオルコフスキーの偉大なる業績を讃えた、宇宙の香りを表現した作品です。付けると何かが焦げた炭のような香りがダイレクトに届きます。炭と香料に記載されていますが、炭を表現した何かではなく、炭そのものの香りを香水で嗅ぐことになるとは、とはじめて付けた時は本当に驚きました。焦げた炭の香りと言うのは一般的には異臭です。しかし、本作の焦げた炭の香りはずっと嗅いでいたくなる芳香です。

フランキンセンスがお香のように品よく香るからか、炭とバーチとの組み合わせなどの絶妙なバランスが保たれているからでしょう。緻密に香料にこだわり、美しい調香を奏でるフエギアだからこそできた作品の一つだと言えます。そんな本作に方程式と言う命名以上に似合う命名を私は知りません。水瓶座の自由、創造性や合理的知性を満たす1本だと本作をご紹介いたしました。

他の候補としては、嗅ぐと高揚している時も落ち込んでいる時も気持ちがニュートラルになれるチェンバー(フエギア1833)、もう少しシンプルな作品がお好みでしたら、水瓶座を象徴する植物であるグレープフルーツがメインで、頭をすっきりとさせてくれるグレープフルーツ(ジョーマローン)がお勧めです。

 

12.魚座~Love in White(Creed)~

魚座のキーワード

・ロマンチストで愛情深い
・夢を大切にする
・心優しく受容的

魚座は12星座のうち最後の星座で、ゆらぎを意味する柔軟宮で感情の水のエレメントです。最後の星座である魚座は、初老になった水瓶座の先にいますが、この世とあの世の間の魂となった状態を指します。そのため、現実味がなく、夢を忘れずにロマンチストであり続けられるのでしょう。

また、魂は肉体が無く、とても曖昧です。曖昧と言うことは、決して悪いことではありません。曖昧にするからこそ、善悪を分けて裁かずに済んで救われることもあり、白黒思考では得られない結果を手にすることもあります。また、他者に対して受容的で寛容になれる部分があるのだと思います。そんな魚座の良さをサポートする星座香水として、今回はラブインホワイト(クリード)をご紹介いたします。

香りのノート

Top
オレンジ、アップル、アプリコット
Middle
スイセン、アイリス、マグノリア、ライス、ジャスミン、ローズ
Last
ムスク、シダー

ラブインホワイト(クリード)はスイセン、マグノリア、ジャスミンのホワイトフローラルを中心に花々が可憐に咲き誇り、甘やかで優しいミルキーなライスノートが春風のように、慈愛で包み込むようなまさに白い愛に相応しい、瑞々しいアクアティックなパウダリーホワイトフローラルです。香りは主張しますが清潔感があり、嫌みの無い香りで、誰からも愛されて敬遠されにくいそんな印象があります。

そこまでの香りの変化はなく、終始、まろやかで優しい、瑞々しい白い花の香りのままです。春風のような作品と言いましたし、セレスでは春夏向きと記載しておりますが、私個人は実は、儚くて可憐な白い雪を連想させる粉っぽさがあり、真冬こそに付けたくなる作品ではあります。幻想的な美しさがあり、付けると現実から離れられる、そんな作品です。魚座の聖母のような側面や、夢を大切にするあり方に相応しいと、今回は選出させていただきました。

他の候補としては、もう少しユニセックスに寄せたい場合は爽やかなフローラルのブランシュ(バイレード)、主張があまりなくて透明感を大切にしたいならば、優しいフローラルの温かい水を表したローディベール(フレデリックマル)がお勧めです。

最後に

以上、12星座別にそれぞれの星座の西洋占星術で言われている特徴と、星座ごとに活かすと良い部分に沿った香水をそれぞれご紹介させていただきました。あなたの好きな人の星座を知っているならば、ご自身の星座以外も試されるのも素敵な選び方だと思います。西洋占星術におけるその人らしさを表す太陽星座のような星座香水と一緒に、人生をより豊かにするヒントの一つとしてお役立てていただけたら幸いです。



香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。


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