なぜ?値上がりし続ける香水のカラクリに迫る

こんにちは、香水好きライター凜です。
暑い夏が続いて涼しい季節が待ち遠しいですね。

今回は気温同様に上がり続ける香水の値段について迫りたいと思います。

 

香水・フレグランスが相次ぎ値上がりをする現状

ここ数年の間に色々な身の回りにあるものの物価があがっているのは言うまでもありませんが、
フレグランス業界での値上がりも相次ぎ、私が愛用している数ブランドも対象になりました。

昨年2023年の5月前時点でさえ帝国データバンクの調査データで、値上がりしているデパートコスメブランドのうち、最も単価が上がったアイテムはフレグランスだという報告もありました。

私事ですが、数年前は9,000円程度で購入できた50ミリのボトルが、今見たら16,000円に跳ね上がっていて、円安だとしても異常だと感じました。幾らなんでもここまでの値上がりは異常だとは思いますが、香水のおもな原料は「香料」です。

香料は非常にデリケートなものです。産地が変わってまえば、例え同じ植物であっても香り方が異なってしまいます。同じ産地であっても気候によって変化します。同じ場所から採れたワインでも、年によって風味が変わることをイメージして頂ければ自明でしょう。合成香料であっても天然の植物由来のため、少なからず影響は受けます。

そして、原料を調達できずに作れなくなった場合は、香水自体を廃盤にするしかなく、原料が取れずに廃盤になった作品も珍しくありません。
逆に言えば値上げは廃盤しないで済むように、また安価な香料で置き換えたりもせず、製品の価値を下げずに今まで通り消費者に届けられるようにする企業努力の証とも言えます。

 

値上がりによって製品がより天然に近づくことも

香水の値上がりは近年騒がれていますが、実は値上がり自体は20年以上前からありました。

2000年前後に流行した香水は、世界的に人気なファッションブランドメーカーの大衆受けを狙った作品ばかりでした。大衆的=手に取りやすさを意識して値段が抑えられるようにしたからか、当時は合成香料が主流で原材料の配合が少ない(濃度が薄い)作品ばかりでした。そのため、力価(香りの強弱)の高い香料であっても、持続時間が控えめに感じられるものばかりでした。

ですが、徐々にニッチなブランドが日本に上陸し始め、従来の日常的な大衆受けではなく、香水を非日常的な芸術作品のように追求した作品が流行しはじめていきました。

天然香料を中心に選りすぐりの原材料をふんだんに使っているため、従来の香水よりも持続性が高く、これまでにない繊細な調香表現をしたフレグランスが市場で大人気となるのに時間がかかりませんでした。

このように香水の在り方も変遷していき、香水の単価が値上がりしただけではなく、時代に合わせるように中身も進化をしています。ニッチなブランドだけではなく大衆的なブランドもそうです。

たとえば2022年にゲランは「アクア アレゴリア」コレクションのリニューアルを行い、製品の天然由来成分を最大95%として、アルコールもフランスで有機栽培されたもののみを使用するようになりました。

 

本物の香水に触れられる喜びを味わっていただきたい

2000年付近の見せかけの大衆受けを狙った質の低い香水を、流行しているものを身に着ける安心感や大人気ブランドのあのカリスマモデルが身に着けていたなどの高揚感だけで売り出すという時代はもう終わりました。

パッケージやボトルの美しさ、ブランディングイメージのすばらしさも大切ですが、香水で一番大切なのは中身の液体です。

嗅覚は五感の中で唯一本能に通ずる器官のため、一切誤魔化しが効きません。少しでも「違和感」があったら、二度と同じものを手に取らなくなります。また、香水は肌との相性の差も大きく、どんなに評判の傑作であっても合わないものは合わず、知名度が低くとも相性が抜群のものは、この上なく美しく香ります。

さらに、季節や体調によっても相性は異なり、常にどんなコンディションでも相性の良い香水というものはなかなかありません。それほどまでに、香水というものは非常に繊細なものなのです。

それでも、自分の中で「これが自分の一本だ」というものに出会えたならば、これ以上にない幸福に満ち足りることでしょう。香りと記憶は結びつく(プルースト効果)。言うなれば、私たちは各々の大切な思い出や今を生きる日々を、芸術品として調香された美しい香り、それも最も一番美しいと感じる一本とともに人生を彩ることができるのです。

香水選びというものは、自分の時間や人生を大切にすることに他なりません。だからこそ、私たちは本物の香水に触れて妥協せずにじっくりと選んでいただく喜びを享受して欲しいと考えています。


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セレスでは3,000円で4~5本分の香水をご自宅でお試しいただけます

そうは言っても、購入前にじっくりと妥協せずに選ぶことは元々敷居の高い行為で、現状はさらにその敷居が値上がりで跳ね上がっていると思います。購入する前に試すには専門店や大きな百貨店に足を運ぶしかなく、ブランドによっては都内に集中して一か所しかない場合も多く、なかなか足を運ぶのが難しい方も居らっしゃるでしょう。

その場合はどうしても実際の商品で一番小さいものを購入して試すことになりますが、5ミリや15ミリの小さいサイズが取り扱いの無いブランドもあったり、一番小さくても30ミリサイズだと1万円は大抵超えます。さらに、小さいボトルを4,5本集めたアソートものの製品でも2万円近くする場合もあります。

どんな香りか全く解らないまま、お試しに小さいボトルだけだとしても、あなたが一生懸命働いて稼いだ大事なお金を使うことはためらいがあるでしょう。せっかくならば、事前にきちんと試して妥協せずに選んでから、これだと決めた作品に自分の大事なお金を捧げたいとは思いませんか。

実はセレスはこうしたニーズにお応えすべく、2018年から時と場所を選ばず、少量からリーズナブルに試せるよう、サービスを展開しています。

セレスでは小分けにして香水のネット販売をしており、都内の専門店で100ミリの大型ボトルでしか売っていない4万円以上するラグジュアリーメゾンの作品であっても、ワンタップ790円ほどでお試しいただけます。
そのため複数本を購入してご自宅のリラックスできる空間で、トップノートからラストまでの香りの変化を確かめることもできますし、敷居が高い憧れのあのブランドの作品にも触れて味わうことができます。

 

最後に

香水と言うものは非常に繊細で、香水選びは気候や肌との相性、あなたの記憶にも左右され得るため、大変難しい側面があります。それでも、先にお伝えした通り、運命の香水を見つけられたならば、それは人生に彩りを添えて、日々を心地よい幸せな時間にしてくれます。それはどんな時代であっても変わらないものです。
もし、セレスのサービスがきっかけで、「あなただけの一本」や「あなたにとっての至上の香水」を巡り合う一助になれたら、大変うれしく思います。

 



香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。


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