こんにちは、香水ライターの凜です。
まだまだ寒い日が続きますが、2月は逃げるように過ぎて、3月に差し掛かってきました。
3月になると毎年開花していく桜。今回は華やぐ春の季節に合わせてお使いいただける、そんな桜を使ったフレグランスを、香水初めての方にも付けやすい作品から拘りの一本まで幅広くご紹介いたします。
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桜のフレグランス香水6選~香水初心者から上級者の方向けにそれぞれご紹介!~
番号の小さい順から、シンプルで値段もお手に取りやすく香水ビギナーな方でも身に纏いやすいものをご紹介し、後半になっていくほど、ラグジュアリーでこだわりもある作品となっております。
1.チェリーブロッサム オードトワレ(ロクシタン)
香りのノート
Top
チェリー、ブラックカラント、フリージア、レモン
Middle
スズラン、チェリーブロッサム
Last
ムスク、アンバー、ウッディ(ブラジリアンローズウッド)
1本目にお届けするのは、芸術家たちが愛する南仏リュベロン地方の町アプトに広がる桜の花々に触れると浮かぶ、淡い初恋と約束の抒情的な思いを閉じ込めた初恋の香り、チェリーブロッサムです。
トップはサクランボのチェリーに、ベリーのブラックカラント、レモンたちの甘酸っぱいフルーティーが一斉に拡がります。特にサクランボの香りが強いです。そこにパウダリーなフローラルのフリージアが添えられているため、一緒に重なることで桜をしっかりと感じられます。まさに甘酸っぱい初恋の香りそのものと言われて、頷いてしまうような調香です。
少し時間が経ってミドルになると、スズランと主役の桜、チェリーブロッサムが待望を期して登場します。再び幸せを運ぶと言われるスズランが添えられて、満開の桜が咲きます。販売元はリュベロン地方の桜の農家と20件もの契約をし、毎年1トンもの桜を収穫し、特別な製法で香料を得て毎年限定で販売する拘りもあり、南仏のリュベロン地方のアプトにある桜が、甘酸っぱい思い出も切ない初恋の光景も見えてくるほど、大変美しい桜そのものの香りです。
チェリーブロッサムは今回ご紹介する作品の中で、最も桜の要素が強く感じられるため、純粋に桜を味わいたい方に是非お勧めしたい作品です。また、オーデトワレであるためにさりげなく身に纏いたい時にも重宝します。シンプル故に時と場を選ばず使いやすく、桜を味わいたい時に柔らかく付けられるという、香水初心者から上級者にも扱いやすいです。
2.アクア アレゴリア・フローラ チェリージア(ゲラン)
香りのノート
Top
ベルガモット、スイカ
Middle
サクラ、ローズ、ペアー
Last
ウッディ、ムスク
2本目にご紹介するのは、桜の木の下の水面に浮かぶ花びらの瑞々しさと、花びらが舞い上がって桜の精霊フローラ チェリージアが目覚めるような、爽やかで透明感もあるアクア アレゴリア・フローラ チェリージアです。
はじまりは柑橘のベルガモットとスイカ(ウォータリーメロン)が強調され、その名の通りウォータリーさが目立ち、「水面」を感じられます。そこにミドルにある桜が微かに香り、水面に浮かぶ桜の花びらです。
続いて洋梨に薔薇、そして主役の桜のパートに主旋律が切り替わり、開花したての瑞々しくてセンシュアルな桜の初々しさに思わず感銘を受けます。洋梨の甘やかさや薔薇の隠し味も桜をより魅力的にしています。
次第にパウダリーなホワイトムスクが強くなり、桜の木を吹くそよ風のようで、最も優しい瞬間で、そよ風によって桜の花びらが舞い上がり、桜の精霊フローラ チェリージアがあなたの可憐さを引き出すように目覚めます。
アクア アレゴリア・フローラ チェリージアは桜そのものの香りというよりは、桜も香る春のフローラルブーケといった印象です。また、同じくオードトワレである先のチェリーブロッサムに比べると幾分爽やかです。そのため、軽やかに身に纏いたい時や、桜が程よく香る作品をお求めの方にピッタリな作品です。
以上までがオーデトワレで以降は全てオードパルファムになります。
3.ローズ グリオット(パルファン・ロジーヌ・パリ)
香りのノート
Top
ベルガモット、オレンジ(タンジェリン)、ピンクペッパー、ペアー
Middle
ローズ、ジャスミン、ピオニー、金木犀、サクラ
Last
アンバー(ホワイト)、シダー、ムスク、ヘリオトロープ
3本目にお届けするのは薔薇に拘るメゾンのパルファン・ロジーヌ・パリから桜をテーマにしたローズグリオット。グリオットとはチェリーの品種を指し、その名の通り甘酸っぱいサクランボが効いた桜とローズの二重奏を味わえる作品です。
付けると甘酸っぱいサクランボの甘さが拡がりますが、大人の気品があってサクランボジュースというよりは、ノンアルコールチェリーのカクテルです。ローズを専門にしているメゾンというだけあり、ローズの香りもしますが、あくまでローズではなく桜が主役という調香になっております。それでいて、サクランボや桜の良さを引き出しており、女性らしい華やかさとエレガントさを添えています。
そして、時間が経つとシトラスやフルーツ系は落ち着いて、フローラルが主張をし始めます。そのため、パウダリー感も強くなり、ローズに促されるようジャスミン、ピオニー、金木犀、桜のセンシュアルで可憐なる花々が登場して、サクランボからチェリーブロッサム(桜)にバトンタッチされて、サクランボから桜に変化を遂げます。ジャスミン、ピオニー、金木犀の主張もいずれもメインになり得るほど強烈な香料ではありますが、微かでフローラルブーケとしてパウダリーな清潔感と華を添えるそんな印象です。
ローズグリオットはオードパルファムではありますが、可愛らしい華やかさがある反面、清潔感もあってラストノートになればなるほど石鹸のように感じられる方もおります。そのため、華やかな場に付けていきたい時も浮きにくく、オードパルファムをなかなか付けられていない方にもトライしやすい作品になっております。こちらも桜単品と言うよりは、桜と一緒に春に似合う花々を楽しみたい方にお勧めしたい作品です。
4.チェリーブロッサム インテンス(フローリス)
香りのノート
Top
ベルガモット、オレンジ、ピンクペッパー
Middle
サクラ、金木犀、ピオニー、ローズ、チェリー
Last
ムスク、サンダルウッド
4本目にご紹介するのは創業1730年もの伝統を誇り、英国王室御用達の称号も持つフレグランスメゾンであるフローリスから、日本人女性らしい美しさを讃え、表現した儚くも美しいチェリーブロッサム インテンスです。
付けた時から儚くも美しい日本の刹那の美の象徴である桜が繊細でパウダリーに登場します。トップにはシトラス系のベルガモット、オレンジ、スパイス系のピンクペッパーとありますが、私の肌ではあまり感じられません。それよりも桜の色が強く、柔らかで穏やかな珍しい始まり方です。
ミドルになってくると、金木犀やピオニー、ローズと登場しますがごくわずかに感じられる程度で、あくまで桜が主導権を握り続けます。金木犀の懐かしさや、ピオニーのパウダリーさ、ローズの華やかさが香料と言うよりはそれぞれ要素として加わり、桜の魅力をさらに引き出すイメージです。チェリーも気持ち甘やかさを添える程度で、ひたすら美しい桜に圧倒されます。
チェリーブロッサム インテンスはオードパルファムでパウダリーということは先のローズグリオットと共通していますが、こちらはチェリーの香りがほぼ感じられず、あくまで桜が純粋に主役の作品です。桜が強いのはチェリーブロッサムと同じですが、こちら側はオードパルファムで持続性も高いという点と、桜の持つ儚さや刹那的な美しさといった複雑な表情が繊細に垣間見えるという点で異なります。桜が中心の作品をご所望で持続性高い作品をお探しの方にお試しいただきたい作品です。
5.Sakura(ディオール)
香りのノート
Top
グリーン
Middle
サクラ、ローズ、ジャスミン
Last
ミモザ、スミレ、ムスク
5本目にお届けするのは、ディオール専属調香師で、彼を主役にしたドキュメンタリー映画まで作られたほど香水界で名高いフランソワ・ドゥマシーが、日本の桜にインスパイアを受けて生み出した、Sakuraです。
パウダリーで優しい甘さのフローラルで春や桜を連想させる作品で、西洋的なローズやジャスミンの色が濃いのに紛れもなく「桜」を感じられて、日本ならではの刹那的美しさのわびさびを味わえるという、我々日本人とは異なる感性で「桜」を表現しており、外側から見た我が国日本を香りで体験できるという作品です。
トップからいきなりジャスミンティーを強く感じられます。グリーンと表記ありますが、どちらかというと瑞々しくてフレッシュなハーブ的なグリーン感というより、抹茶のような植物本来の苦味が近いです。ただし、同じくらい強烈にパウダリーな桜がローズの上品さを伴って美しく咲き誇っており、あくまで桜の作品なのだと思い知ります。
ジャスミン、ローズ、桜の三重奏から成り立つハーモニーが際立ちながらも、単なるありきたりなフローラルブーケにならずに「桜」と「日本のわびさび由来の刹那的な美」が同時に叶えられている、フランソワ・ドゥマシーの矜持すら感じる大変芸術的な作品です。
Sakuraは上品な芯もあるグリーンパウダリーフローラルで、フェミニンな可愛らしさやフルーティさがなく、大人の女性に似合うオードパルファムです。海外から見た日本の桜やわびさびの美を感じられる調香でもあり、今までと異なる視点で桜を感じたい方にも、改まった場に付けていく作品をお探しの方にもお勧めしたい香りです。
6.コメット(シャネル)
香りのノート
サクラ、アイリス、ヘリオトロープ、ムスク
最後にご紹介するのはダイヤモンドジュエリーである「コメット(彗星)」からインスパイアした、高貴なアイリスが特徴的な夜空の宝石をそのまま身に纏うような、ほんのり桜が香るラグジュアリーフレグランスのコメットです。
付けた瞬間から強いアイリスのパウダリーでしっとりした香りが拡がり、繊細な桜も感じられますが、どちらかというとチェリーの洋酒っぽい甘さの方が強いです。そこにヘリオトロープとムスクが結びついてよりパウダリー感を強めつつ、アイリスの近寄りがたい印象があるからか、高貴でひたすらラグジュアリーな感覚を憶えます。
本作にはあまりトップやミドル、ラストの区分はなく、全て一斉に香り出すため、それぞれの豊かさを一度に堪能できます。時が経つとパウダリーなムスクがより強調されていき、よりパウダリーになって最後までラグジュアリーに香ります。人によってはウッディ感を感じられる方もおられます。
コメットは今回ご紹介した中で最もラグジュアリーで格式を感じる作品で、濃度もオードパルファムとはありますが実質はオードパルファムとパルファムの間ぐらいの濃厚さがあります。晴れの場で特別感を装いたい時は勿論、ご自宅で何か非常に頑張られた時に身に纏って高揚感を得るという使い方もできます。
凛
香水を愛してやまない某IT企業Webライター。
大学の頃にラルチザンのヴォルール・ド・ローズに出会い
衝撃を受けて以来、香水愛好家となって10年以上を経る。
そのため、IT企業でのライター経験を活かし、
愛する香水のことを発信するライフワークも始める。
初恋はラルチザンのヴォルール・ド・ローズで
今の恋人はFueguia1833のChamber。